会社には大企業と中小企業があります。
個人事業主など零細企業もあると思います。
ここで大事なことは、書店に並んでいるビジネス本というのは、大手企業の背広組サラリーマンが読むものばかりだという事です。
例えば、個人商店のおっちゃんが本屋で本を買って読みますか?
読むかもしれないけれど、読んでじゃあ自分の事業に使えますか?
典型的なのものが、ダイヤモンド社が出版しているドラッカーの本です。
「経済人の終わり」であったり「創造する経営者」でしょう。
ピーター・ドラッカーは米国の大手企業を回って分析し経営論をまとめた人です。
つまり、「中小企業に足を運んで調べまくって」いない人です。
中小企業の経営者はそんな本は知識と教養程度に読めばいいのであり、生きる情報は現場での実践知の方が有用でしょう。
ということで今回は
流通業のための数字に強くなる本
渥美俊一 著
定価 1620円
☆☆☆ 読んでもいい度☆2つ~3つです。
渥美俊一というとジャパンペガサスクラブの創設者です。
米国のチェーンストア経営の手法を日本で流通させた人です。
ペガサスクラブ会員には、ダイエーやイトーヨーカドー、牛丼の吉野家やファミレスのサイゼリヤなどそうそうたる大手チェーンストア企業がいます。
それをこの元読売新聞社記者であった渥美俊一が、ペガサスクラブという組織を作り1950年代から各企業に教えていったという点で、読む価値はあると思います。
ただし、内容はまず中小零細企業に当てはまるのか?と。
大きな野望を持ち、これから大きくしていくんだと言う方には応用も効くかもしれませんが、知識や教養になると思います。