原付の直し方 レッツ4 エンジンかからない プラグ CDI(FCM) 交換 カーボン 除去 篇

今回は前回に続いてレッツ4のエンジンがかからない場合の直し方です。

 

前回、液注入式のバッテリーを交換してから直後は動きました。

ところが、夜になるとまたエンジンがかからなくなっていました。

 

症状は、

・ウィンカーは正常に点滅する

・テールランプ(赤)は正常に点灯する
ーこの時点でバッテリーの問題ではないー

・メーター部分のFIランプは起動時正常に点灯しその後正常に消灯する

ーこの時点でFIは正常に動作しているー

・セルスイッチ及びキックでもエンジンがかからない

 

で、今回の原因を早速言ってしまうと「カーボン」が溜まっていたのが原因です。

レッツ4が動かなくなる原因としてこれが一番多いそうです。

ただ、今回はそれ以外にも色々と展開しておりますので、よかったら見ていってください。

 

 

 

[プラグ、CDI(FCM)の交換]

原付のエンジンではガソリンを燃焼させて走りますが、まず一発目始動する時に着火する必要があります。

着火する部分がプラグです。

電子ライターもスイッチを押すとパチッと電気が生じて火が出ますがあれと同じです。

 

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上の写真の先端部分に火花が走り着火しています。

 

ただし、原付のバッテリーは12Vです。
これだけだと着火するには電圧が弱いです。

そこで、電圧を上げる部品がイグニッションコイルなのですが、その前にCDI(FCM)に蓄電して変圧部分であるイグニッションコイルに放電しています。

 

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上の写真は実際のレッツ4のCDIの写真ですが、こういったものがレッツ4の場合バッテリーと同じ収納スペース(足元部分)に収められています。

物によっては、カウルの裏側にあるものもあるそうですが、とりあえずレッツ4CA41Aモデルについては足元にあります。

 

CDI(FCM)はコンデンサというのか、ガソリン(混合気)への点火タイミングを司どっています。

普段は電気が貯まっています。

セルスイッチを押している時や走行時にジェネレーターコイルが回りますが、
ジェネレーターには一定間隔でコイルが取り付けてあり、ジェネレーターが回転すると電圧・電流がCDI(FCM)に一定間隔おきに流れます。

それに合わせて、CDI(FCM)に溜まっていた電気も一定間隔おきにイグニッションコイルへと放電される仕組みになっています。

(CDIを替えると加速性能が上がるというのは、この放電の間隔が速いCDIに替えるので始動時及び走行時の混合気の点火タイミングが速くなるからです。)

 

※ちなみに、セルスイッチやキックペダルを踏むと言うのは、ジェネレーターを回しています。それで、CDI(FCM)に点火の合図を送っています。 

 

CDI」はトゥデイなどのキャブレーター式エンジンの場合の呼称で、インジェクション式のレッツ4では正確には「FCM」と言います。

ですが、アマゾンでレッツ4のFCMを探すと「レッツ4 CDI」として売られています。

 

中古のFCMを買う場合の注意点は、番号が近いものを買うことです。

CDI自体には書かれていないですが、アマゾンで販売されている表示に「CA41A-157xxx」や「CA45A-203xxx」など記載されていると思います。

これは車体番号です。
左側の数字でCA41Aというのが原付のモデルで、モデルチェンジするとこの数字が変わってきます。
右側の数字は単に製造番号です。
つまり自分の原付のモデルがCA41Aであれば、同じCA41Aに乗っていた中古のCDIを買うのが型式的には無難です。

 

レッツ4のプラグは奥まった所にあるのでプラグレンチを使うと便利です。

 

ただ、プラグレンチは上記のプラグレンチではなく、もっとうねうねしたプラグレンチがあるんですが、見つからないんですよね。

チューブみたいに曲がってしなるプラグレンチなんですが。

までも、上のプラグレンチで十分役目を果たせます。 

 

で、プラグがある場所はここです。

(座席外側の下の方にある小窓)

 

レッツ4 CA41Aの
プラグの型はCR6HSA
六角のサイズは16mm

 

 

中古のCDI(FCM)こんな感じで売っています。

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「プラグ、CDI(FCM)を交換してもエンジンがかからない」
と言う時は、まず確認するのはプラグから火花が出るかどうかです。

スパークプラグテスターというものがあります。

 
CDI(コンデンサ)とプラグが正常であれば、このチェッカーで正常な結果が出ます。

チェッカーがない場合は、金属部分に当ててスイッチを入れて火花を確認するという方法もありますが、お金と時間に余裕がある方やDIYじゃないですが日曜バイカーの方はチェッカーを持っているのもいいかもしれません。
道具を持っている事に満足感が。

 

 

で、着火機能も正常であると確認、もしくは仮定した場合、ここで本日の本題です。

[カーボンの除去]

ここまでの過程で、おそらく古いプラグを抜き取った時、そのプラグの先っぽを見たら黒いススのようなものが付着していたのではないかと思います。
それがガソリンを燃料させた時に発生するカーボンです。
このカーボンが溜まっていると、吸気不良やエンジンの圧縮不足、着火不良になります。

カーボンの除去には作業別に分けて大きく3つあります。
・マフラーのカーボン除去(排気管)
・プラグの差し込み口部分からのカーボン除去(軽度)

・エンジンを分解してのカーボン除去(重度)

 

”エンジンがかからなくなる前”の日常的なカーボン除去対策では、

ワーコーズなりなんなりのエンジンクリーナー液を定期的に使ったり、時々ハイオクガソリンを使ったり、もしくはこまめにエンジンオイルを交換したりといった事があります。

その上でエンジンが動かなくなった場合、上の3点を試すことになります。

 

今回は、軽度のカーボン蓄積でしたので、2番目の「プラグの差し込み口~」の説明です。

 

[カーボン蓄積(軽度) キックを蹴ると軽い 圧縮不足]

 とタイトルそのままです。

カーボンが溜まるとそれが邪魔をしてエンジンが圧縮不足になり、キックペダルを踏むと軽いです。
これは、プラグを抜いた状態で蹴っても同じように圧縮不足になるので軽いのがわかると思います。

 

今回は軽度だったので、プラグを抜いて、そのプラグの差し込み口からワコーズのエンジンコンディショナーを吹き入れました。

コンディショナーを吹き入れたら、1日程度置いておきます。

カーボンを溶かすためです。

 

 

で、1日経ったら、今度はキックペダルを5回くらい踏みます。

で、セルも回してみます。

 

軽度のカーボン落としは、

「コンディショナーでカーボンを溶かす。

キックペダル及びセルを回す。」

を何回かやってカーボンを除去します。

後はプラグスパーク時に失火しないようにコンディショナーの乾燥を待つ。
これだけです。

 

注意点は、エンジンコンディショナーがまだ乾燥せず残っているうちは、プラグをはめてエンジンをかけても着火されないという事です。

プラグを外した状態でペダルをコキコキやってすぐにプラグを付けてもエンジンがかからないからというので、「まだカーボンが取れていないのかな?」と更にエンジンコンディショナーを吹き付けると、なかなか失火の原因になります。

エンジンクリーナーを吹き付けすぎると中に溜まったコンディショナー液が蒸発するまで時間がかかります。

液体はプラグ着火時の失火の原因になりますから、液体が残らないようにすることです。
エンジンを分解して掃除をする場合はウェスで拭けるので失火はないですが、今回は外側からの簡易的なやり方なので、十分液が揮発するように注意してやりましょう。

最悪、プラグを抜いたまま放置で自然に揮発させます。

私の体験談として、コンディショナーを入れすぎて乾くまでに2週間くらい放置してエンジンがかかるようになりました。

たぷんたぷん音がするくらいコンディショナーを吹き付けてしまっていたんです。

 

ともかく、キックペダルをコキコキ、セルを回す。

それで乾くと、電源を入れてエンジンを始動するとブオオーーンという音とともにマフラーから白い白煙が出てくると思います。

エンジンクリーナーが残っているからです。

この白煙がなくなるまでエンジンを回すと完了です。

ただ、ずっとエンジンを回していると近所迷惑というかうるさいので、白煙が出ている状態で問題がなければそのまま普段通りお買い物に行くなりお仕事にいくなりして白煙を飛ばしても構わないと思います。(白煙を出しながら走行してはいけないなどそこら辺の交通法はいまいちわかりません)

 

 

以上がカーボン除去及びエンジンがかからない場合の直し方でした。

今回は軽度でしたが、レッツ4のエンジンがかからない重度の場合はエンジンを分解するか、もしくはエンジンを積み替える事になります。

単純に積み替えるだけなら、ヤフオク楽天オークションなどで中古のエンジンが売っていますが、エンジンを分解して中身を掃除するだけならいいのですが、エンジンの中身の部品が摩耗したり傷ついたりしている場合、部品の調達も含めてちょいと面倒です。

あと作業スペースが要ります。

 

真のバイカーさんは、そこら辺の部品も新品で調達するのかもしれないですね。


一軒家でお庭があればエンジン分解からやってみるのもいいかもしれないです。

原付で普段使う用と分解する用で2台持ちであれば日曜バイク修理が楽しめますね。

私の住んでいる所ですと、原付の税金が年2000円ですが2台で4000円とそれほど高くもないです。

 

 

で、今回ネット詐欺に初めて会いました。

それは、「スズキ レッツ4サービスマニュアル」の購入にあたってです。

レッツ4のサービスマニュアルはある条件や資格のある者でないと購入してはいけないです。

という代物で、スズキと契約している修理屋さん等がスズキから購入するもののようです。

中身は、配線図からなにから詳しく載っているようで、これがネット界隈では流通しているようです。
そうとは知らず、ネットで発見したのでとりあえず購入する事にしました。

 

ところが、騙されました。

lion-shopperというメールアドレスでメールが送られてくる出品者です。

9000なんぼを支払ったのに、物が来ません。

lion-shopperにメールで問い合わせても返事がありません。

もう3週間程度なにもありません。

近頃、ネットを使った詐欺が横行しているようですので、皆さんも気を付けてください。

 

レッツ4サービスマニュアル、レッツ4の構造や使われている部品の名称・型番など詳しく載っているようなので欲しかったんですが、私は本来の購入者の条件に満たないので今回騙されて丁度良かったのかもしれないですね。

 

 

[商品紹介]

車と違ってバイクでは移動中は音楽が聴けなかったりします。

ということで今回はそれが出来るアイテムを紹介します。

それがこの「HEADWAVE」です。

HEADWAVEヘッドウェーブ 

 

これは通話やアプリの音声ももろもろ聴けます。
つまりアイフォンやスマホをフォルダーでハンドルに固定して
GPS地図として使うことも可能です。

HEADWAVEヘッドウェーブ 

ドイツ製なのでちょっとスタイリッシュ。

防水・防塵・バイクで踏んでも壊れない丈夫さがあります。
値段がやや張るのですが質がいいからと思えば。
服でもなんでも安い部分は安くていいんだけれども
やっぱりある程度のものを持っていると気分が違ってきます。

よろしかったらどうぞ。

 

 

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で、ちょこっと自分の作成した動画を掲載。

fpsゲームWORLD OF TANKSの実況動画です。
よかったら見ていってください。

www.youtube.com

 

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